福岡県の建設業許可申請|申請先・必要書類・営業所写真・審査期間を行政書士が解説【最新版】

福岡で行政書士をしている本田奈美です!

福岡県で建設業許可を申請する場合、許可の要件を満たしているか確認するだけでなく、その要件をどの資料で証明するのか、営業所の写真をどのように準備するのか、どこへ申請するのかといった申請実務も重要です。

特に、経営経験や実務経験によって要件を満たす場合は、「経験自体はあるけれど、福岡県へ提出できる証明資料が揃わない」ということもあります。

この記事では、福岡県知事許可を申請する際の必要書類、営業所写真、申請の流れ、申請先、審査期間、JCIPによる電子申請など、実際に申請する際に確認しておきたいポイントを、福岡県で建設業許可申請を取り扱っている行政書士が解説します。

※本記事は2026年9月時点の制度・福岡県の取扱いをもとに作成しています。

建設業許可が必要になる工事、許可の種類、取得要件、費用など、建設業許可について全体的に確認したい方は、下記の総合ページをご覧ください。

福岡県の建設業許可|要件・費用・申請方法を詳しく見る

福岡、熊本に営業所があるんだけど、申請は福岡県でも熊本県でもどちらでもいい?
行政書士本田奈美
福岡県と熊本県の両方に、建設業を営む営業所を設ける場合は「国土交通大臣許可」が必要です!
一方、建設業を営む営業所が福岡県内だけの場合は、原則として「福岡県知事許可」となります。

福岡県で建設業許可を申請する前に確認すること

建設業を営む営業所が福岡県内のみにある場合は、原則として福岡県知事許可を申請します。

一方、福岡県と熊本県など、2つ以上の都道府県に建設業を営む営業所を設ける場合は、国土交通大臣許可が必要です。

福岡県知事許可を申請する場合も、まずは建設業法上の許可要件を満たしているかを確認します。

  • 経営業務の管理責任者等の要件
  • 営業所技術者等の要件
  • 適切な社会保険への加入
  • 財産的基礎
  • 誠実性
  • 欠格要件に該当しないこと
  • 建設業を営む営業所があること

ここで特に注意したいのが、「経験があること」と「その経験を申請で証明できること」は別という点です。

例えば、経営経験や実務経験の年数が足りていても、当時の確定申告書、請求書、契約書、過去の許可関係書類など、申請に使用できる確認資料が揃わなければ、その経験を証明できないことがあります。

そのため、申請書を作成する前に、どの要件で申請するのか、どの資料を使って証明するのかまで確認しておくことが重要です。

福岡県の建設業許可申請では営業所写真の準備が重要

福岡県の建設業許可申請では、営業所が建設業法上の営業所としての要件を満たしているか確認するため、営業所の写真やチェックリスト等を提出します。

福岡県では、建設業許可申請等で行われていた営業所の現地調査を2022年3月1日申請分から原則として廃止し、写真提出による書面審査に移行しています。

そのため、必要な箇所が写真に写っていない場合などは、追加確認や写真の再提出が必要になることがあります。

また、2026年3月には「建設業営業所チェックリスト」「営業所写真貼り付け台紙」が改訂されているため、申請時には最新の様式を使用しましょう。

福岡県「建設業許可申請時等の営業所写真の提出について」

営業所写真で確認される主なポイント

福岡県では、営業所について主に次のような写真を準備します。

  • 建物全体の外観
  • 営業所の入口
  • 看板・表札・郵便受け等の営業所名の表示
  • 営業所内部の全景
  • 応接スペース
  • 事務机・電話・パソコン・プリンターなどの事務スペース
  • 郵便受け(マンション・オフィスビル等の場合)
  • 営業所案内(テナント入居等の場合)

提出する写真は、原則として提出日から3か月以内に撮影した鮮明なカラー写真を使用します。

営業所内部については、単に部屋が写っていればよいわけではなく、建設工事の見積り・入札・契約締結等を行う事務所としての実態が確認できるように撮影することが重要です。

自宅を営業所にする場合

自宅の一部を建設業の営業所として使用することも可能ですが、生活部分と営業所部分の独立性について確認が必要です。

福岡県では、自宅兼営業所の場合、原則として平面図を提出し、建物の入口から営業所として使用する部屋までの動線を示します。

私室の一部を営業所として使用する場合は、パーテーション等の間仕切りによって生活部分と営業所部分が明確に区分されているかなども確認されます。

また、賃貸物件を営業所として使用する場合は、賃貸借契約の内容や使用状況について確認が必要になることがあります。

福岡県の建設業許可申請で準備する書類・確認資料

建設業許可申請では、申請書を作成するだけでなく、それぞれの許可要件を満たしていることを証明するための確認資料を準備する必要があります。

必要となる書類は、法人・個人事業主の違いや、資格・実務経験・経営経験など、どの方法で要件を満たすかによって異なります。

経営業務の管理責任者等に関する確認資料

経営業務の管理責任者等については、現在の常勤性だけでなく、過去の建設業に関する経営経験を確認する資料が必要となる場合があります。

証明方法によって異なりますが、例えば次のような資料を使用します。

  • 法人の登記事項証明書
  • 過去の確定申告書
  • 建設工事の請求書・契約書等
  • 過去の建設業許可関係書類
  • その他、経営経験を確認するための資料

個人事業主としての経験と法人役員としての経験を合算する場合などは、それぞれの期間について証明資料を確認します。

営業所技術者等に関する確認資料

営業所技術者等については、取得する建設業種に応じて、資格・学歴・実務経験などを確認します。

申請方法によって異なりますが、例えば次のような資料が必要になります。

  • 資格者証・合格証明書等
  • 卒業証明書・成績証明書等
  • 実務経験を確認する請求書・契約書等
  • 過去の勤務状況を確認する資料

実務経験で申請する場合は、単に「長年建設業で働いていた」というだけではなく、取得したい業種の工事に従事していたことを資料によって確認できるかが重要です。

常勤性・社会保険に関する確認資料

経営業務の管理責任者等や営業所技術者等については、営業所に常勤していることの確認も必要です。

申請者の状況に応じて、社会保険関係資料、賃金台帳、出勤簿などを使用して確認する場合があります。

財産的基礎に関する確認資料

建設業許可では、申請する区分に応じた財産的基礎の要件を確認します。

一般建設業の新規申請で、決算書の自己資本額などによって要件を確認できない場合には、金融機関が発行する残高証明書等によって資金調達能力を証明する方法があります。

営業所に関する確認資料

営業所については、営業所写真のほか、建物の所有・使用状況などに応じて必要な資料を準備します。

  • 建設業営業所チェックリスト
  • 営業所写真
  • 賃貸借契約書等
  • 必要に応じて営業所の使用状況を確認する資料
  • 自宅兼営業所の場合の平面図等

福岡県の最新の申請様式・確認資料については、下記の県ホームページで確認できます。

福岡県「建設業許可の手引き、申請書類などはこちら」

福岡県で建設業許可を申請するまでの流れ

福岡県知事許可の新規申請は、おおむね次のような流れで進めます。

  1. 取得したい建設業種を確認する
  2. 経営業務の管理責任者等・営業所技術者等などの許可要件を確認する
  3. 経営経験・実務経験などを証明する資料を確認する
  4. 常勤性・社会保険・財産的基礎等の確認資料を準備する
  5. 営業所の要件を確認し、営業所写真を撮影する
  6. 建設業許可申請書を作成する
  7. 管轄の県土整備事務所またはJCIPで申請する
  8. 福岡県による審査・補正対応
  9. 許可通知を受ける

実際の申請では、申請書を作成する時間よりも、経営経験や実務経験をどの資料で証明するかを確認・収集する作業に時間がかかるケースがあります。

「○月までに500万円以上の工事を受注したい」「元請会社から建設業許可を取得するように言われている」といった場合は、許可が必要になる時期から逆算して早めに準備を始めることをおすすめします。

福岡県知事許可の申請先

福岡県知事許可を書面で申請する場合は、主たる営業所の所在地を管轄する県土整備事務所へ申請します。

例えば、大野城市・春日市・筑紫野市・太宰府市・那珂川市は、那珂県土整備事務所が管轄しています。

福岡市については、区や地域によって福岡県土整備事務所と那珂県土整備事務所に管轄が分かれているため注意が必要です。

営業所所在地によって管轄が異なるため、申請前に提出先を確認しておきましょう。

福岡県の建設業許可申請窓口はこちらでご確認ください!

福岡県ではJCIPによる電子申請も可能

福岡県では、建設業許可・経営事項審査電子申請システム「JCIP」を利用した電子申請にも対応しています。

JCIPを利用することで、建設業許可の申請や各種届出をオンラインで行うことができます。

一方、従来どおり書面で申請することも可能です。

福岡県「建設業許可・経営事項審査の電子申請(JCIP)のご案内」

福岡県の建設業許可の審査期間

福岡県が公表している福岡県知事許可の標準処理期間は、次のとおりです。

  • 新規申請:2か月
  • 業種追加:2か月
  • 更新申請:1か月

ただし、これは申請が受け付けられてからの標準的な審査期間です。

申請前に行う必要書類の収集や営業所写真の準備期間は含まれていません。また、申請後に補正や追加資料の提出が必要となった場合は、その分だけ通常より時間がかかることがあります。

特に経営経験や実務経験の証明が必要なケースでは、過去の資料を集めるのに時間がかかることがあるため、早めに準備を始めることをおすすめします。

福岡県で建設業許可を申請するときによくある注意点

経験年数は足りていても証明資料が不足することがある

「建設業を長年やっている」「個人事業主として5年以上経営している」という場合でも、その期間を福岡県へ提出できる資料で証明できるかは別途確認が必要です。

申請直前になって過去の資料が見つからないということがないよう、許可要件の確認と証明資料の確認はセットで行うことが重要です。

営業所写真は必要な箇所を確認してから撮影する

営業所写真では、外観・入口・営業所名の表示・内部・事務スペース・応接スペースなど、複数の箇所を確認できるように撮影する必要があります。

特に自宅兼営業所やテナントを営業所にする場合は、独立性や入口から営業所までの動線などについて確認が必要になることがあります。

営業所の準備が整ってから、福岡県の最新のチェックリストを確認して撮影するようにしましょう。

許可が必要になる時期から逆算して準備する

福岡県知事許可の新規申請は、申請後の標準処理期間だけでも2か月あります。

さらに、申請前の要件確認や証明資料の収集に時間がかかることもあるため、大きな工事の受注予定が決まってから慌てて申請すると、必要な時期に許可が間に合わない可能性があります。

建設業許可が必要になりそうな場合は、早い段階で要件と証明資料を確認しておくことをおすすめします。

まとめ|福岡県の建設業許可申請は事前準備が重要です

福岡県で建設業許可を申請する際は、許可要件を満たしているかだけでなく、経営経験・実務経験等をどの資料で証明するか、営業所写真をどのように準備するか、どこへ申請するかまで事前に確認することが重要です。

特に、実務経験や経営経験を使って申請する場合は、「経験自体はあるけれど証明資料が揃わない」ということもあるため、早めの確認をおすすめします。

建設業許可が必要になる工事、許可の種類、取得要件、費用など、制度全体について詳しく知りたい方は、下記の建設業許可総合ページをご覧ください。

福岡県の建設業許可|要件・費用・申請方法を詳しく見る

当事務所では、福岡県の建設業許可の新規申請・更新・業種追加・決算変更届などの申請代行を行っております。
「自分が建設業許可の要件を満たしているか分からない」「実務経験をどの資料で証明すればよいか分からない」といった段階からご相談いただけます。
初回相談・お見積もりは無料で対応しておりますので、お気軽にこちらまでお問い合わせください!

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